尿素回路とは、オルニチン、シトルリン、アルギニンの3つのアミノ酸の再生サイクルによって、有害なアンモニアを無害な尿素に分解する一連の反応です。肝臓に運ばれたアンモニアは、まず酵素によって代謝された後に尿素回路に組み込まれます。そして、この代謝物と肝臓内のオルニチンが反応することで…
肝臓には、アンモニアを解毒する尿素回路のほかにも、さまざまな働きが備わっています。 私たちの生活の中には、残念ながらアンモニア以外にも多くの有害物質が存在し、日々の暮らしの中で知らず知らずに体内に摂り込んでしまっています。食品添加物、化学物質、アルコールなど、多くの有害物質が、肝…
肝臓には、尿素回路や栄養素の代謝を含め、少なくとも500以上の働きが備わっているといわれます。「糖質の貯蔵」もそのひとつです。身体のエネルギー源として大切な3大栄養素のひとつ糖質は、小腸から吸収され、血流にのって肝臓へ運ばれます。 肝臓内に集められた糖質は、そのまま貯蔵され、必要…
私たちの身体は、成人では体重の約60%が水分で満たされています。たとえば体重が60kgの人であれば、36kg分が水分ということになります。このように身体の多くを占める水分は、一体どのような役割を担っているのでしょうか。 まず体内の水分は、細胞内液と細胞外液の2種類に分類されます。…
喉が渇く、それは体内の水分が不足しているSOSサインです。身体から毎日失われていく水分量は性別や年齢など諸説さまざまですが、尿や便の排出、汗、皮膚からの蒸発などで、一日平均1.5リットルから、多い人では2.5リットルといわれています。だから、身体に必要な水分補給は失われた分とほぼ…
身体に必要な水分をどんどん摂ればいい?それは違います。身体は常に一定量の水分がキープされ、余分な水分は尿として排泄されてしまいます。さらに、一回の水分補給で身体が吸収できる量は30分間に200ミリリットルくらいといわれています。とくに、喉が渇いたからといって真水をガブ飲みするのは…
補った水分がきちんと体内にキープされているかを見る目安となるのが、「体水分率(たいすいぶんりつ)」です。最近ではこの体水分率を測定できる体組成計測器もあり、体内の水分管理に一役かっています。そして、この体水分率に深く関わるのが筋肉です。筋肉には水分が75~80%含まれています。 …
血液とその流れを支える血管、身体の解毒機能として欠かせない尿素回路、さらに細胞活動を支える体内水分……。身体の巡りはどれも私たちの健康や美容の源となる細胞活動に深く関係しています。たとえば血管が老化すれば血液の流れが悪くなり、酸素や栄養素の運搬、そして老廃物の回収などが滞るため細…
私たちの身体は、スムースな巡りによって正常な機能が保たれています。それは肌の美しさでも同じです。 肌は大きく表皮と真皮の2つの層で構成されています。このうち肌の表面にあたる層を表皮といい、その一番下の基底層では、常に新しい細胞が誕生し、成長しながら角層まで押し上げられ、最後に垢と…
年齢を重ねた肌やストレスを多く受けた肌にはダメージが蓄積され、肌細胞の活動を低下させます。たとえば、ターンオーバーが乱れ角層内の保湿成分が減少することで、バリア機能が弱まり、表皮のトラブルだけではなく、真皮にまでダメージがおよぶこともあります。 内側からのケアで肌細胞の活動を活性…